「金型製造において、3Dデータを駆使した図面レス工程化に取り組み、3Dデータを金型仕上げも含む全工程で活用することで金型製造を効率化しています。また、独自に開発した自動工具交換システム、ツインマシニングシステム等、ロボットを活用した現場の省力化と長時間無人での金型加工を実現しています。」
「『超精密金型加工技術と職人技の融合』弊社では時計部品を成形するための金型を製造しています。時計機構部品に求められる精度は1/1000mm単位。通常金型の10倍の精度を追求して加工しています。
又、時計の顔とも言える文字板の金型切削では ナノオーダー(1/1000μm)の目付加工により美しい意匠面を実現しています。」
「『文字盤金型』近年、中国製金型が日本にも多く輸入されており、コストの安い中国製の金型を使って生産するメーカーも増えています。しかし弊社が作っているのはG-SHOOCKの顔となるパーツを生産するための型なのです。
こだわりを持って買い求めて頂くお客様もおります。Made in Yamagataの品質にご満足頂けるよう1型1型 山形カシオの金型職人が調整をおこなっています。」
(※山形カシオ株式会社「部品事業」https://www.yamagata-casio.co.jp/ourbusiness/parts/より画像と記事を抜粋。)
スイス由来の有名な各舶来ブランドでいう歴史ある機械式時計は”熟練の技術を有した職人さん”が”手作業”で作るというのが一般的ですが、
山形カシオの腕時計の製造に関しては部品製造を、医療品や精密機器を作るような先進的な機械製造技術を惜しみなくつぎ込んでおり(金型成形やパーツ研磨は熟練の職人さんが行っています。)、
組み上げは、厳しい基準をクリアした職人さんによって、専用製造ラインでの手作業にて行われます。
(その様子を山形カシオで見学させていただきました。見学レポートもぜひチェックしてみてくださいね。https://ec-watch-shinkodo.com/?mode=f3)
色の構成上はシンプルですが、「ふと、時間を確認したときに」、角度が変わって様々な様相を見せてくれる細やかな作り上げは、たくさんの工程とその作業精度を凝縮させたハイエンドモデルの魅力の1つですよね。
また、裏蓋にはサファイアガラスが取り付けられているのが最も大きな特徴ともいえます。
機械式の時計でシースルーバックがあり、「ムーブメントを魅せる」目的がありますが、こちらは「高い機密性と電波受信精度の両立」を目的とした上でのデザインとのことです。
ビジュアルデザインは初代FROGMAN(フロッグマン)のカエルキャラクターの刻印が入り、細部まで丁寧に作り込まれています。蒸着処理のカラーは「レッド」。オレンジ系統のレッドですが、完全なダイバーズウオッチなのでスポーティさが際立ちます。
斜めにして見てみると、サファイアガラスの厚みが分かります。奥の面にも刻印が施されています。奥の面にはキャラクター刻印のほか、幾何学的な模様が施され、その立体感に目を奪われます。
『MRG-BF1000R-1AJR』(ブルーカラー×ラバーバンド構成)も横に並べてみました。深海そのものを想像させる深いブルーは「静的な印象」。比較してみると『MRG-BF1000B-1AJR』のオレンジに近いレッドは深海の中で活動する「動的な印象」でしょうか。
厚みのあるサファイアガラスは状着色に立体感と深みを持たせており、「カエルが泳いでいるように見えるかも?」
ちなみに、今回のモデルはダイバーズウオッチ。その名の通り「深海に潜ります」。200mの深海は太陽光が0.1%しか届かないといいますが、暗所ではどうなるのか?ということで、暗所での撮影をしてみました。
いかがでしたでしょうか?実物の魅力が少しでもお伝えできれば幸いです。
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