ソーラー腕時計の魅力とメリット【メーカー別比較も網羅】

2025/05/28更新

こんにちは!SHINKODO WATCH Online Storeです。腕時計には様々な機能性がありますが、腕時計の駆動に関わる最も大きな機能として、「動力源」が挙げられます。大きく分けることで「ぜんまい」、「電池」と分けられます(一部例外あり)今回はその中でも「電池」・「ソーラー電池」タイプの仕様と違いについてまとめました。

・電池式腕時計の特徴

腕時計には専用の電池の規格があり、腕時計の状態にもよりますが、一般的に『使い捨て』でありその電池寿命は対応ムーブメントスペックにもよりますが2~3年であると言われます。
電池は常に消費されるため、残量は常に減少していき、わずかになると電池の減少独特の挙動をします。そして残量がゼロになった時には止まってしまいます。


電池減少時の一般的な挙動を以下にまとめました。電池交換の目安にご参照ください。

〇針モデル:針の挙動が変わることが多い
・針が数秒に1回の挙動になる。
・針が走るような挙動をする。
・時間の遅れが目立つ。など

〇デジタルモデル:液晶パネルの画面表示が変わる
・画面表記が薄くなる。
・画面が点滅する。
・バッテリー減少表記が出る。など

電池は使い捨てのため、定期的な電池交換が必要となります。また、完全に止まったまま放置すると、電池から液漏れを起こしてしまいます。時計内部の汚れによる精度低下につながり、さらに最悪の場合はムーブメントの破損につながります。止まってしまった腕時計を長期的に使わない場合は、電池を抜くことをおすすめします。(長期的に使わないと判断した際は特にお気を付けください。)
基本的には定期的なメンテナンス込みで腕時計の様子を確認する必要があります。

・ソーラー腕時計とは?

ソーラー腕時計は、光を当てることで充電します。基本的な仕組みは二次電池を使用します。これは放電と蓄電が可能な電池です。そしてこの電池に文字盤とソーラーパネルを合わせた構造となり、文字盤に光を当てることで充電される仕組みです。

その要素から電池寿命は「永久にもつ」といった印象を持たれるかたも多いですが、二次電池も放電と蓄電を繰り返す内に「劣化」します。
その寿命一般的には「7~10年」といわれているそうです。(店頭でお持ち込みにてご相談をお受けする際、電池が原因で交換・買い替えになるパターンは大体10年以上使用したものがが多いと感じます。)
ただ、電池式と比べると、2~3年に1回の電池交換の必要がないのが魅力。


ちなみに電池残量が無くなってくる時の対応を以下にまとめます。

〇針の挙動がおかしい・デジタル表記が薄いなど:基本的に充電電池残量の少ない場合の挙動は電池式と同様です。
・日の当たる窓に半日ほど置いていただくと充電されます。

〇完全に止まってしまった:
・日の当たる窓に2日間ほど置いていただくと動き出します。

※いずれも晴れの日が目安です。充電しても挙動がおかしい、動かないなどがあれば原因は電池以外の可能性があります。

・ソーラー腕時計の大きなメリット

弊社は店頭(時計取り扱い店舗:新光堂本店・新光堂Premier)にて各メーカー純正アフターケアでの修理対応や、様々なメーカーに対応できる修理業者への窓口となっております。
電池交換の対応でも、期間にして約2~4週間(※メーカーによります)ほど頂戴しております。外注での電池交換は、品質の面での安心がありますが、期間中のご不便はおかけしてしまいます。そういった点で理論上数回分の電池交換の頻度の必要のないメンテナンスフリーである点が大きな魅力といえます。
特段、ビジネスシーンに関わらず『時間を大事にされている方』も多い昨今、お忙しくされる方が多い印象です。巷では『タイパ(:タイムパフォーマンス)』といった言葉も生まれ流行になっています。
そんな中で腕時計を購入される理由として、「スマホをポケットから取り出すのが面倒」というおっしゃる方がざらにいらっしゃいます。メンテナンスフリーで「なるべく手をかけずに使っていきたい」という目的であれば、ソーラー腕時計は大きなメリットがあるでしょう。
また、以下にご紹介するブランドは、ソーラー充電に加え、時刻合わせを時計機能で補えるモデルも多数存在し、より利便性が高くなります。どうぞ参考になさってみてくださいね。

・当店取り扱いのソーラー腕時計のブランド・メーカーのご紹介

以下に、当店に取り扱いのある、ソーラー腕時計展開メーカー・ブランドである、シチズン、カシオ、セイコーの各ブランドが展開しているソーラー腕時計のメリットをブランド別にまとめました。

(※1.2025年5月現在 株式会社 新光堂のブランド取り扱い)
(※2.タグホイヤーは株式会社 新光堂にて店頭販売のみ→Online Store取り扱いはございません)


■ シチズン(CITIZEN)

主力技術:エコ・ドライブ(Eco-Drive)

メリット:

  • 光さえあれば動く高効率
     弱い光(蛍光灯など)でも充電可能で、実用性が高い。
  • 電池交換不要&長寿命
     フル充電で半年〜1年以上動作するモデルもあり。
  • 環境にやさしい
     使い捨て電池を使用しないため、エコロジー志向の人にも◎。
  • 電波時計と組み合わせた正確性
     電波ソーラーモデルなら、時刻合わせも不要で常に正確。

■ カシオ(CASIO)

主力技術:タフソーラー(Tough Solar)

メリット:

  • 耐久性&機能性の高さ(特にG-SHOCK・PRO TREK)
     過酷な環境でも安定動作。アウトドア派やスポーツ用途に強い。
  • 豊富な機能(ワールドタイム、気圧計、GPSなど)との相性抜群
     多機能ながら、ソーラー駆動なので電池切れの心配が少ない。
  • デジタル表示との親和性◎
     ソーラーとデジタル機能を上手く融合し、視認性も抜群。
  • モバイルリンク機能搭載モデルあり
     Blue Toothでスマートフォンと時刻のリンクができる(他機能あり。)

■ セイコー(SEIKO)

主力技術:ソーラー(Solar)、アストロン(GPSソーラー)

メリット:

  • バリエーションが豊富
     ドレス系からスポーツ系、ダイバーズまで、選択肢が広い。
  • 高精度な日本製ムーブメント
     信頼性と品質の高さで長く使える。
  • GPSソーラー搭載のアストロン
     世界中どこでもGPS衛星から時刻取得、時差自動補正。
  • エレガントなデザインと融合
     薄型ケースでも高性能なソーラー機構を内蔵。

【まとめ】ブランド別のソーラー時計の魅力比較

ブランド特徴的な技術強み・メリット
シチズンエコ・ドライブ高効率・環境配慮・電波時計との組合せ◎
カシオタフソーラー/モバイルリンク機能耐久性・多機能・アウトドア適性◎
スマホと時刻合わせ可
セイコーソーラー/GPSソーラー精度・バリエーション・GPS対応◎

メーカー独自性の作りと機能がありますが、ソーラー機能に関しては「大まかには同じ性能・取り扱い」という認識で大丈夫かと思われます。
ソーラー腕時計を選ぶ際は「その他の機能性」、「お好みのデザイン」を踏まえた上でご選択いただくとよりよい1本に巡り合えるのではないでしょうか?


投稿日

カテゴリー: