【オシアナス江戸切子】Manta『Calm Night』レビュー:前編

2025/12/19更新

こんにちは!SHINKODO WATCH Online Storeです!今回はオシアナスの中でも美しさに定評のある『江戸切子』の新作2モデル、OCW-S7000CN-1AJFOCW-SG1000CN-1AJRをレビューをしていきます!

テーマは『静かな夜』

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(【OCW-S7000CN】江戸切子ベゼルリングを採用した限定モデル | CASIO公式)より

今回のテーマは『Calm Night』=静かな夜とのことで、江戸切子の企画としては第6弾。全体イメージはパッと見て、しっとりとした印象。
基本的には『完全なブラック』といった印象で、まさに”静かな夜”といった感じ。
高級感が際立つモデルとして仕上がっています。

”江戸切子”って?

江戸切子は日本のガラス細工の伝統工芸技術です。

透明なガラスと色ガラスを被せた(色被せガラス)の2種類があり、
伝統的な文様が特徴で、光の反射で表情を変えるところも美しいとされています。

1834年(天保5年)に、江戸・大伝馬町のビードロ屋である加賀屋久兵衛が、金剛砂を使ってガラスに彫刻したのが始まりとされています。

明治時代に入ると、欧州のカットグラスの技術が導入され、グラインダーなどによる効率的な切断技法が生まれ、現在の精巧な技術の基礎が築かれたそうです。

2025年現在にして、大体200年ほどの歴史を持っており、
現代でもグラス・コップなどの食器を中心とし、花瓶やアクセサリーなどの商品に幅広く使われています。
アートとしても活用されており、私たちの生活にとっては身近な伝統工芸技術と言えます。

三代に渡る切子職人監修

今回の江戸切子モデルとしては第6弾になります。2018年にリリースされた第1弾から好評を博し、2025年現在に渡っておりますが、
いずれも、”堀口 徹” 氏という代々伝わる号を持つ、切子職人さん監修となっております。

その発端は2025年にして100年以上前の大正時代より、
堀口 市雄 氏という切子職人に始まり、1921年に創業された”堀口硝子”。
江戸切子作家としての号である『秀石(しゅうせき)』を立ち上げ、
現在は、堀口 市雄 氏の孫である、堀口 徹 氏が3代目秀石を襲名して、”堀口切子”を2008年に設立し現在活躍しております!

(江戸切子 堀口切子 edokiriko Horiguchi Kiriko  英語字幕|株式会社堀口切子 様公式より)

その活躍は、グッドデザイン賞や数々の受賞歴を持ち、国内でもオシアナスをはじめとする、さまざまなコラボレーションのプロジェクトも多岐に渡り活躍しています。
日本における展覧会のみならず、ニューヨークやパリ、ロンドンなどでも作品を発表。海外でも好評を博し、美術館や博物館に所蔵されるほどです。

アーティストとして活躍される方が監修し、そのデザインの洗練さが際立ちますよね。

『Calm Night』シリーズの魅力

第5弾までのシリーズが一見、その鮮やかさに目を奪われるものが多かったものに比べて、
今シリーズは、色合いにして12時方向から6時方向に向かうブラックからシルバー色のグラデーション。
既存モデルとくらべると『おとなしめ』。
テーマが”静かな夜”だから?といった感覚にもなってしまいがち。

しかしその魅力は、着けてみて初めて分かります。

隠されたオシアナスブルー

OCW-S7000CN-1AJF:円形のベゼルがゆったりと輝き、落ち着いた仕様です。

オシアナスのテーマカラーである、”オシアナスブルー”。その海を彷彿とさせる青は…

ブラックとシルバーのグラデーションのベゼルの中に『隠されています!』

角度を変えることでゆるりと顔を見せるオシアナスブルーは、”たゆたう夜の海”を彷彿とさせます。
さりげない感じが上品で美しいです。

光の屈折を利用してその輝きを魅せていくというのが江戸切子の魅力の1つとされております。

輝きを楽しむモデル

OCW-SG1000CN-1AJR:カッティングが施された華やかな輝きが目を引きます!

今回のモデルは、江戸切子の輝きを最大限に活用した仕様。
『角度を変えると青が出てくる』といった仕掛けが施されています!

この『青』ですが、蒸着の類で『色付けされていない』そうです!
”光の屈折で青く見える”ように計算して設計しているそうで、緻密な設計がなせる美しさです。

男性目線で見ると、心をくすぐるギミックに魅力を感じます。

→後編へ続きます