大切な相棒に感謝を込めて。年末におすすめのオーバーホール

10月も残り1日…。一気に冷え込む日が増え、冬支度が進みますね。
11月もすぐそこで、あと2か月で今年も終わり…!?信じられません。
年々1年が過ぎ去るのが早まって感じる年ごろの小野です。

ところで時計ご愛用の皆様は、大切な時計のメンテナンス、特に“オーバーホール”のタイミングは、どのような時期で行っていますか?
こちらに関しては、おそらく人によって時期や周期は様々ではないかと思います。
・購入から5年ほどたったタイミング
・遅れや進みが気になるようになってきたころ 
・臨時収入が入ったから
などがオーバーホールに出すタイミングのリアルなお客様事情かと思います。

■ オーバーホールとは?

オーバーホールとは、時計を分解し、内部のパーツを洗浄・調整・注油して、精度と寿命を保つための「健康診断」のようなもの。
見た目がきれいでも、長年使っているうちに内部の油が乾いたり、摩耗が進んだりと、少しずつ疲れが溜まっていきます。定期的にオーバーホールを行うことで、時計の性能を維持し、長く愛用することができるのです。

■ オーバーホールを怠るとどうなる?

油切れや内部の摩耗が進むと、
・時間が狂いやすくなる
・ゼンマイの巻き上げ効率が悪くなる
・パーツの損傷が広がり、修理費用が高くなる
といったトラブルが起きることも。

定期的にメンテナンスをしていれば、故障を未然に防げるだけでなく、結果的にコストも抑えられます。

ではそのタイミングというのはいつが良いのでしょう。
実はオーバーホールに出す時期というのは、特に決まりはないのです。
使う頻度や環境は持ち主によって大きく変わるので、内部の劣化には個人差があります。購入して3年ほどで何か気になる症状がでるかたもいれば、10年使っていても問題なくお使いいただいている方もいるでしょう。

そこで特に、今まで5年以上オーバーホールをしたことがない方は、
ぜひ年末のタイミングでメンテナンスするのはいかがでしょうか

年末は、自然と「一年の振り返り」や「リセット」を意識する時期。
仕事やプライベートを支えてくれた時計に、労いの意味を込めてオーバーホールを行うにはぴったりのタイミングです。

年明けには気持ちよくスタートを切れるうえ、時計もリフレッシュした状態で新しい時間を刻み始めます。
時計はただの道具ではなく、人生の節目や日々の思い出を刻んできた“相棒”のような存在。だからこそ、年に一度はその働きに「ありがとう」を伝えたいものです。

今年一年をともに歩んだ時計に感謝を込めて。
そして、来年もまた美しい時を刻めるように――
この年末、あなたの腕時計もリフレッシュしてみませんか?