AI導入のデザインの新発想MT-G4000シリーズレビュー

2025/09/22更新

こんにちは。SHINKODO WATCH Online Storeです。
MT-G(エムティージー)がAIの技術を取り入れてMTG-B4000 Seriesとして新たにリリース!パッと見た感じ、ちょっと毛色が違うかも?そんな次世代MT-Gをレビューしていきます!

「AI」によるデザイン

今回のMT-G4000シリーズは従来にはなかった思想で新しくデザインされています。デザインの要素として、近年、その存在を大きく露出してる「AI」を活用。
スマホでブラウザ検索をする上でのトップのAIの回答が顕著ではないでしょうか?
また、ビジネスを補助する・画像や動画の自動生成といったAIアプリケーションも多数存在する、今や身近になっている存在です。
公式の商品紹介ページには、「蓄積された耐衝撃データを活用したAIによって開発されたデュアルコアガード構造と、カーボンとステンレススチールの異素材融合フレームを採用しています」と明記されています。
1999年に誕生したMT-Gとしては25年以上(G-SHOCKとしては40年以上)の歴史を誇りますが、衝撃構造を常に工夫し、新しいG-SHOCKの開発を繰り返してきたカシオ社にとって、それらの蓄積からの新しい発想で生まれたモデルシリーズとなっています。

AI活用モデルは「既に存在していた」

「G-D001」世界限定1本(カシオ公式HP)

実際にAIを活用して誕生したモデルはすでに存在していました。
時は2023年。G-SHOCK40周年のプロジェクト、「DREAM PROJECT 第2弾」として金無垢のG-SHOCK「G-D001」がリリースされました。

その生産本数はなんと世界でたったの「1本だけ。」

当時はそのデザインの斬新さと1本限りに設計されたムーブメントといった要素が話題に。
リリース先はというと、世界有数のオークションハウスであるPhillipsが米国ニューヨークで開催するオークション(2023年12月9日〜10日)にチャリティー出品され、当時日本円にして5800万円で落札されました!

AI活用の発端「カシオドリームプロジェクト」

カシオ公式YOUTUBE:【 約5800万円】世界限定1本! 人とAIの共創外装デザイン/18金イエローゴールドの美しい輝きを放つG-SHOCK | CASIO G-SHOCK

ドリームプロジェクト(今回はG-SHOCK35周年の第1弾に引き続き第2弾)としてのG-SHOCKをデザインする際には、若手の技術者の方を中心として”BRAKE THE BOUNDARY(境界を壊せ)”をテーマにプロジェクトが発足しました。
そこで、若手の技術者の方が「AI技術を使ってみてはどうか?」といった提案をしたところ、G-SHOCKの生みの親である井部菊雄氏は「すごいと思った。これは若者ではできない発送だ」と絶賛。AI技術を導入した「G-D001」を開発するに至りました。開発後に井部氏は「若者らしい発想で全く新しいG-SHOCKができた」と語っています。

構造の新機軸

特徴といえば、バンドがついている構造の積層カーボン製フレームを金属ケースでサンドイッチするような形式の独自の構造。パッと見て、現存しているMT-Gの中では最もハイブリッド感を体現している構造が光るモデルシリーズといえます。
「ベゼルが樹脂(金属)である」、「ケースが樹脂(金属)である」といったデザイン手法は、腕時計デザインとしてはありふれていますが、フレームをサンドイッチする独自構造のこのMT-G4000シリーズ独自の珍しい仕様です!

AIが導き出したのは「スタイリッシュ仕様?」

MT-Gの全体的なデザインとして、G-SHOCK独自の「ゴツさ」は踏襲しています。
現行の3000シリーズまでは、それぞれのシリーズがボタンやそれを守る凹凸の構造を持ち、その大きさを強調させてG-SHOCKのイメージの1つといわれる「デカい」イメージをデザインとしてまとめている感じです。
また、それぞれがベゼルを強調し、シリーズの象徴をなっています。また、ビビッドで派手なカラーの組み合わせを持つモデルが大多数。これはMT-G、ひいてはG-SHOCKとしての大きな特徴です。
一方で、今回のMT-G4000シリーズに関しては、ケースに対してボタンが平面。全体的に小さくまとまるデザインと、シャープなメタルベゼルが特徴。十字方向に向けカッティングをほどこしたさりげない存在感を放つデザインとなります。
また、メインのインダイアルは2つ、ダイアルのレイアウトは情報量が少なく比較的ミニマルな仕様。ケースカラーも派手ではなく、スッキリ感が強い印象です。
大きさからくる存在感というよりも、独自の構造が生み出した、全体像でシルエットを美しく描いている未来的なイメージをさせるスタイリッシュなデザインです。

取り回しやすいプロダクトデザイン

バンドを締めるとケース裏側がしっかりと曲線を描いているので、実際には付けた感じは、しっとりとした樹脂バンドと相まって、手になじむような感覚があります。ケース幅は45.3mmとG-SHOCKのとしては平均に近い感じです。
りゅうずが飛び出るような構造にはなってはいますが、その他の3つボタンが「かなり押しやすい」のが特徴。平面で薄い形状であり、ボタンを守るガードの構造がないので、簡単に操作が可能です。特段、ライト(正面を見て右上のボタン)を使う機会が多い人はストレスなく使うことができます。
既存G-SHOCKは基本的にボタンをガードする構造仕様のものが多いと感じます。その中ですっとボタンを押すことができるデザインは珍しいです。
ストップウォッチも同様。見やすいインダイアルはG-SHOCKの中では比較的、情報に集中しやすい作りになっています。
また現行MT-G他モデルに関しては、ビビッドで派手な色使いの多いモデルが多いのが特徴ですが、このMT-G4000シリーズは、モノトーン(もしくは淡いカラー)が基調。全体的に扱いやすい感じで、コーディネートはかなりしやすいかも?
総じてAIの判断なのか?使用感がとても良いモデルであると感じました。

まとめ

本シリーズは「人間とAIの共創」と唄っているシリーズでAIが導き出す答えが新しい切り口となっている印象が強いシリーズであると感じました。
筆者個人としての感じたのは、その付け心地・使用感の良さが目立っていたと感じます。
見た目のデザインもさることながら、「使用感」も考慮してプロダクトしている感じもありました。このままAIが学習していったら、将来的にどんなモデルが出来上がるのだろう?
AIの進化にわくわくするような感覚も覚えるモデルシリーズです!


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