グランドセイコーの代表作のひとつとして名高い SBGA211。
通称「雪白」と呼ばれるこのモデルは、その名の通り雪原を思わせる純白のダイヤルと、軽やかなブライトチタンケースが魅力のスプリングドライブ搭載モデルです。
スプリングドライブがもたらす時の表現
SBGA211と言えばやはり「スプリングドライブ」ではないでしょうか。
スプリングドライブ(Spring Drive) とは、グランドセイコーを生んだセイコーが独自に開発した“第三の駆動機構”です。機械式時計のぜんまいを動力源としながら、クオーツ式時計と同等の高精度を実現する革新的な機構。
最大の特徴はなめらかに流れる“スイープ運針”です。まるで時が静かにたゆたうかのようで、一般的な機械式時計では味わえない独特の美しさを演出します。

美しいダイヤルデザインに込められたコンセプト
SBGA211は、長野県・信州にある「時の匠工房」で生み出されたモデルです。工房は、毎年数ヶ月にわたり雪に覆われる穂高連峰の麓に位置し、その自然環境からインスピレーションを得ています。

最大の特徴でもある純白の文字盤は「雪白パターン」と呼ばれ、風に吹かれてできた雪面の繊細な風紋を表現。ひんやりとした空気に包まれた信州の冬景色が、そのままダイヤルに閉じ込められています。

あえて光沢のない、まるで和紙のような深みのある優しいデザインが日本らしく魅力的ですね。
さらに、この雪原のような純白に映えるのが、鮮やかなブルースチールの秒針。この白銀の世界にたった一つのブルーのパーツがあるだけでぐっとデザインを引き締めますし、なんとも清楚で知的な演出をもたらせてくれます。

最大巻上時には約72時間(約3日間)のパワーリザーブを確保。ダイヤル左下には残りの稼働量を示すパワーリザーブ表示が配され、視認性と実用性を兼ね備えています。デザイン性と機能性の両立は、まさにグランドセイコーならではの魅力です。

グランドセイコー SBGA211 は、時を刻む道具としての精度と、装飾品としての美しさを兼ね備えた一本。雪景色のように清らかなデザインと、日本独自の技術が生み出す静謐な時の流れを、ぜひ腕元で体感してみてください。