こんにちは。SHINKODOWatchオンラインストアの小野です。
2025年、ジン(Sinn)の名を代表するダイバーズウォッチ「Uシリーズ」が誕生20周年を迎えました。これを記念し、3つの特別モデル U15、U16、U18 が登場しました。新光堂プレミア山形店にはU15を迎え入れましたので、この特別な1本の魅力をお伝えしたいと思います。

ドイツ潜水艦の魂を宿すスチール
U15最大の特徴は、そのケースに使われている特別な素材。
こちらの「U15」は、Uシリーズ20周年を記念して、今まで使ったことのないサブマリーンスティールを使って時計を作りたい思いから、生まれた時計なのですが…
実はこのスチール、ドイツ海軍で実際に使用され、退役した潜水艦「U15」のに使用されていた鋼鉄から作られているのです。



なんだかそれだけでもロマンを感じる筆者です。
長い年月、深海で過酷な任務を果たしてきた潜水艦の鋼鉄は、まさに耐久性の象徴ともいえるでしょう。時計のケースとして再び命を吹き込まれたことで、唯一無二の特別感を放ちます。
Sinn(ジン)はドイツの潜水艦のスティールメーカーとの長い付き合いがあり、そのことから実際にドイツ海軍で退役した潜水艦の鋼鉄を入手することが可能になったそうです。ドイツの信頼を背負うSinnだからこその背景だと思いました。

深海を映し出す文字盤デザイン
Sinn U15の大きな魅力のひとつが、他に類を見ない独創的な文字盤です。
深い青みがかったグリーンをベースとするこの文字盤は、水深約30mから広がる秘境的な大海原をイメージしてデザインされています。

さらに、この色合いは、水深100mまで潜航可能であったU15、U16、U18潜水艦の活動範囲をも示唆。ドイツ海軍の歴史を背景にしたモデルらしい、物語性のある表現となっています。
U15のモデル名の文字の下にも何か書いてありますね。

こちらに書かれているのは、「KLASSE 206」
KLASSEとは“タイプ”という意味になります。つまり“タイプ206”の潜水艦のことを指します。さらにその下には200.045 smという数字。
sm(シーマイル)=海里の事です。これは“KLASSE 206”が実際に航行した距離が描かれているのです。20万シーマイルとなると約370,400 kmほどになるそうで、例えるとしたら地球を9周ほど、ということになります!
大ベテランの退役ということがわかりますね。ちょっと感動してしまいます。
深海から蘇る鋼鉄 ― 限定1000本の特別な一本
実際に大海を駆け抜けた退役潜水艦から採取されたスチールを素材としているため、製造できる数には限りがあります。その数わずか1000本。まさに“歴史を分かち合える”特別な一本です。

Sinn U15は、単なる時計ではなく「ドイツ海軍の歴史」と「サステナビリティ」を腕に刻む特別な一本。退役潜水艦のスチールから生まれたこの時計は、背景を知ることで一層深い魅力を感じさせてくれます。
潜水艦のことは無知な私ですが、この記事を書きながらU15のことを知り、とても魅力とロマンを感じ、見た目の衝撃だけではなく、心に響くものがありました。

ジンの20周年記念モデル“U15”手にすることは、潜水艦の歴史とジンの技術を共に腕に刻むこと。まさに時計愛好家にとっても、潜水艦ファンにとっても、特別なコレクターズアイテムといなること間違いありません。まさに時間を超えた物語を身につける夢のような一品となりますね!
本数限定商品、話題のこの素晴らしい歴史の刻まれた一本を完売前にぜひ手に入れてくださいませ!