磁力と腕時計の対磁力性能について【3点で解説】

こんにちは!SHINKODO WATCH Online Storeです。腕時計にとって「磁力」は見過ごせない影響を与える存在です。磁力と腕時計の関係性に関しての以下の3点に分けて詳しく解説します。

1. 磁力が腕時計に与える影響

腕時計、特に機械式時計は、内部に金属製の非常に小さな部品(ヒゲゼンマイや歯車など)を多数使用しています。これらが磁力の影響を受けると以下のような不具合が起こる可能性があります。

  • 進みすぎる・遅れすぎる
  • 完全に止まる
  • 精度が不安定になる

例:スマホのスピーカー、磁石付きバッグの留め具、IH調理器、ノートパソコンなど、日常の中に磁気を発する製品は多くあります。

2. 腕時計の耐磁性能とは?

耐磁性能とは、磁場にさらされても時計の精度を保てる性能のこと。日本製品ではJIS(日本工業規格)により管理されています。

表示耐磁性能磁場の強さ用途例
磁気を発生する機器に対して10cm以上離してください。
JIS1種4,800A/m(約60ガウス)磁界を発生する機器に5 cmまで近づけてもほとんどの場合、性能を維持できる水準
JIS2種16,000A/m(約200ガウス)磁界を発生する機器に1 cmまで近づけてもほとんどの場合、性能を維持できる水準

※「A/m」は磁場の強さの単位です。

3. 腕時計の使い方・注意点(磁気対策)

以下のポイントに注意することで、腕時計を磁気から守りやすくなります。

◎近づけないほうがいいもの

※耐磁性能がないものは特に以下のものに10cm以内に近づけないよう注意しましょう。

  • スマホ・タブレット・PC(特にスピーカーやマグネットケース)
  • 磁気ネックレス・バッグの磁石
  • 冷蔵庫やIH調理器の操作パネル周辺
  • ヘッドホンやワイヤレス充電器

◎耐磁時計を選ぶべき人

  • 日常的に電子機器を多く扱う
  • バッグに時計を一緒に入れることが多い
  • 安心して長く使いたい

◎もし磁気を帯びたら?

  • 磁気取りという処置で元に戻せることが多いです。
     → 時計店や修理専門店に依頼できます。

[まとめ]

磁力は機械式時計の精度に大きな影響を与えるリスクがありますが、「耐磁性能を持つ時計の選択」と「磁気環境を避ける意識」で、長く快適に使うことができます。


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